漂々日記

Wandering Diary 

潮時 

 

週に二度、丹沢のはずれから下山し、銀座の画廊へアルバイトに行く生活に終止符を打つことにした。
仮に筆は折らないとして、このままの状況が続くことは好ましくないと考えた。
画廊に勤めることは勉強になるが、いつか離れなければ未来永劫作家にはなれない。
また、4月に企画でグループ展に出展させてもらい、次に踏み出すきっかけが欲しかった。
ちょうど6年。少し長く居過ぎたかもしれないが、潮時と感じた。

画商やコレクターが、それぞれどのように作品に接しているのか垣間見ることが出来た。
良い作品に触れる機会に恵まれ、時に手にとって裏面まで見ることが叶った。
日本の美術市場の冷え込みは深刻なようである。
美大で習った心得は、時に矛盾や神話を含んでいた。
外回りついでの東京の散策は楽しかった。
同時に、有事の際の都会の脆さと、自宅周辺の恵まれた自然環境をあらためて知った。
尊敬すべき仕事をする作家は、ことごとくシャイだった。

この夏はグループ展と公募展があり、それを終えたら旅に出ようと思う。
行き先はまだ決めていない。そして、その後のことは全くの白紙である。
不思議と不安はあまりなく、今は爽快感のようなものだけが漂っている。

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