漂々日記

Wandering Diary 

札幌展2009 (2) 

 

1月28日(水) 二条市場 「さじ」

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終日在廊。昼食は昨日、Dさんに教えていただいた二条市場のれん横丁2階のスープカレーの店「さじ」に行く。二条市場は画廊から歩いてもそう遠くない距離にあるのだが行くのは初めてだった。再開発なんてあったのか分からないが、もしあったとしたらここだけ開発から逃れたような雰囲気。「さじ」は2階の奥まったところにある隠れ家的な小さな店だった。若い夫婦?で経営されているのであろうか。ひとりであることを告げるとカウンターに通され、しばらくメニューとにらめっこ。スープカレーは昨今、流行の食べ物の様相を呈しているが、Kさんのお話ではその昔は「スリランカカレー」と呼ばれ札幌ではそれなりに歴史を誇る食べ物とのこと。チキンカレー(¥850)を注文する。欲張ってご飯は大盛りにしてもらう。辛さは何段階あったのか忘れてしまったがお店の人に聞いて標準的な3にした。
待つことしばし。目の前にご飯皿とチキンレッグや大きな野菜がゴロゴロ入っているカレーの椀が置かれる。味は思っていたよりずっと濃厚でとても美味かった。そして思っていたより辛かった。チキンは骨から簡単にほぐれ、これまた美味。カレーの椀にご飯をドカドカ投入したい衝動に駆られる。さらにラーメンを投入したら美味いだろうなとも思った。しかし、これらの行為はいずれも郷に反することなのだろう。
画廊にいるといろいろなお客さんが来るものである。OさんとPさんは中年と見受けられるお客さんからえらく大きな声で作品を前に説教を受けていた。「時間だ、宇宙だ、膨らませろ、へこませろ、抽象化してもう一度具象化しろ、ウンヌンカンヌン...」。この方、何屋さんだろう。去年もいらしたらしいが、この界隈では有名な人なのかもしれない。二人の先輩を盾に悪い後輩は控え室でおとなしく嵐が過ぎるのを待った。嵐が去った後、Oさんは「どうだ、うまいだろ?」と冗談めかして言っていたが本当に対応がスマートだった。

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1月29日(木) 芸術の森 帰宅
最終日。飛行機は新千歳を19:00発なので時間はある。レンタカーを借りてどこかに行く事も考えたが、過去に札幌近郊はいろいろと巡っていることもあり行きたいところが見つからず、結局、画廊に赴く。そこで、Pさんに札幌芸術の森に行くことを強く勧められる。首を縦に振る前にPさんは芸術の森のKさんに僕がオジャマするということを電話で伝えていた。Kさんはシルクスクリーンで作品を発表している気鋭の版画家であり、札幌展では何かと力になってくれる欠かすことのできないお方。Pさんに赤ワインを一本持たされ、すすきのから札幌市営地下鉄南北線で真駒内へ。ゴムタイヤの地下鉄はボヨンボヨンと揺れる。この揺れ方、何かに似ていると思ったのだが、ゆりかもめであるということがしばらく経ってから分かった。途中から地上になりスノーシェルターの中を通る。ゴムタイヤ方式といいスノーシェルターといい何だか理想主義的で金が掛かっていそうな。真駒内からはバス。嬉しいことに札幌中心部を少し外れただけで北海道濃度が俄然高くなる。
札幌芸術の森はとても大きな施設だった。入り口からひたすら坂や階段を上っていくのだが不気味なほど人とすれ違わない。その中の一角にある版画工房でKさんと会い、ワインを渡す。来る途中で気付いたのだが、Kさん、アルコールダメでしたな。大変失礼致しました。

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しかし、立派な施設である。日頃、絶望的な環境の中で作業をしているので羨ましい限り。こんな施設が自宅から通えるところにあればとせつに思う。でも、立派な設備や高級な画材で作品をつくることを潔しとしない小作一門の流儀に反するか。何しろ放屁するが如くの小作流である。
この工房は全版種対応可能である。中では二人の方が作業されていた。Kさんにひとつひとつ親切に案内してもらった。さらにハッカ樹氷というオススメのお土産まで教えてもらう。終始細やかな心遣いに、ただただ感謝である。
画廊に荷物を置いていたので取りに行き、すすきのを後にする。これまた教えてもらった札幌駅西改札横の土産物屋でハッカ樹氷を購入。16:55発の快速エアポートで新千歳空港へ。日暮れの車窓が物哀しい。空きっ腹にオープニングパーティで余った発泡酒を流し込む。効く。空港では醤油ラーメンをすすり、大きな土産物屋の並ぶフロアを散策。19:00発JAL538便で北の大地を離れ、一気に現実に舞い戻った。

category: 美術

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